塗料・材料の知識

塗料のグレード・種類によって仕上がりや見た目に差はあるかどうかを解説

アクリルのような安価な塗料・ラジカルのような高価な塗料があるけど、やっぱり高級なグレードの塗料を使った方が塗装後の仕上がりはキレイになるの?
よくいただく質問なのですが、高級な塗料の方が仕上がりがいいということはありません。今回はそのわけをご説明していきますね

高級な塗料≠仕上がりが良い塗料

突然ですが、一つクイズを出しますね!この中で一番キレイな仕上がりが思う色はどれだと思いますか?

 

あわわ…どれだろう。全部同じ色で同じ仕上がりじゃないの?!
ふふふ、実はこの色板は、低グレードの「ウレタン塗料」から、最も高級なグレードである「フッ素塗料」まで、様々なグレードの塗料で作られた色板なんです。当然、全てND-281色という同じ色番号で作られています!

 

塗料の色合いを決めているのは「着色顔料」になります。塗料の種類によって、使用される「樹脂」や「溶剤」が変わるため、塗料の耐久年数に違いは出てきます。

しかし、塗料の種類が変わったとしても、色合いを決める「着色顔料」はどのグレードでも同じ材料が使用されます。したがって、塗料の種類によって仕上がりに大きな違いが出ることもなければ、高級な塗料を使用したからといって、塗装直後の仕上がりが一番よくなるワケでも無いのです。

なるほど…、確かに塗料の種類ごとに「色あい」が変わってしまっていては問題ですもんね。
ちなみに「大きな違いが出ることはありません」という話だけど、塗料の種類によっては「小さな違い」が出るということなんですか?
そこに気が付くとは…鋭いです!実は、塗料のグレードというよりは塗料を塗布する面によっては「油性」と「水性」で仕上がりが変わってくるのです

 

金属部は油性塗料の方がキレイに仕上がる

まずは上の写真を見てみましょう。どちらもラジカル制御塗料として売り出されている日本ペイントの「パーフェクトシリーズ」の塗料です。

見本板の色は当然どちらも「ND-281」の同色で作成されています。しかし、水性塗料のパーフェクトトップは塗料を吹き付けした時のゆず肌模様が残ってしまっています。

その一方、油性塗料で仕上げたファインパーフェクトトップはムラなく平坦に塗膜が仕上がっています。

仕上がりに差が出る原因は、水性塗料と油性塗料のレベリング性の違いにあります。油性塗料は水性塗料と比べてゆっくりと時間を掛けて乾燥をしていきます。
塗膜の形成に時間を掛ける分、塗装面にしっかりと均一に塗料が密着し、水性塗料と比較して仕上がった際にムラが出にくくなるのです。

最初は同じに見えたけど…そういわれてみると油性塗料の見本板の方がしっかり仕上がって見えますね。よく見ると、色合いも若干違うような…?

 

塗料の仕上がりがデコボコになると光の反射角度にも違いが出てきます。したがって、同じ色でも見え方が若干変わってきてしまうんです。

ただし、外壁塗装のケースでは、多くの住宅ではもともと凹凸のあるデザインの外壁が採用されていることが多いです。塗装面がデコボコ柄の場合、使用する塗料が水性でも油性でも仕上がりに差のに影響はしないので、水性・油性塗料の違いは問題になりませんのでご安心ください。

一方、平坦な金属サイディングや鉄部への塗装は、水性塗料の使用はNGとされています。

水性塗料はレベリング性が弱いため、どうしても刷毛目や継ぎ目、ムラが出やすくなってしまいます。「油性・水性塗料の性質の違い」の記事でも解説しましたが、金属・鉄部は基本的に水性塗料を使用することはできない、と覚えておきましょう
色合いに差が無くても、仕上がりによる光の反射でも見え方は変わってくるんですね。でも、デコボコな外壁には水性塗料で問題無く仕上がると聞いて安心しました!

 

まとめ

  • 塗料グレードの違いによる色あいの差は無い
  • 水性・油性では仕上がりの違いがあるため、色あいが違ってみえることもある
  • 元々凹凸のある箇所に塗装を行う場合、水性・油性でも仕上がりや色合いに差は出にくい

外壁塗装においては高級な塗料ほど仕上がりが良くなるということはありません。ただし、平坦な面、金属・鉄部に水性塗料で塗装う場合は、ゆず肌模様や刷毛目が現れやすくなります。その場合、油性塗料で塗装をした場合と比較するとどうしても見た目が悪く見えてしまいます

信頼できる塗装業者は、仕上がりや見え方の違いから「この箇所にはこういう理由で水性塗料・油性塗料を使用します」という説明をハッキリしてくれるはずです。「塗装箇所に応じて使う塗料は変わりますか?」等と質問を投げかけてみると、真っ当な業者がどうか判断基準になるかもしれません

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