

【POINT①】色見本との見え方の違いに注意する
面積効果に気を付けよう
これは大手塗料メーカー、日本ペイントで配布している色見本帳です。日本ペイントの標準色が2cm×5cmのサンプルで一覧できるようになっています。

「ND-250」はこの色ですね。では「ND-250」の色で鈴木様低全体を塗装したらどうなるか、シュミレーションしてみましょう!
どうでしょう、「小さな見本で見た時より鮮やか、悪く言えば”きつい色”」に見えませんか?
これは面積効果と呼ばれる現象によるものです。人間の目は不思議なもので、同じ色でも小さな面積で見た場合と、大きな面積で見た場合とでは見え方が違ってきます。
目で捉える面積が大きければ大きいほど、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見えてしまうのです。この現象を面積効果と呼んでいます。
外壁塗装の場合でも、小さい見本で見る場合と家全体に色が付いた場合とでは、かなり見え方が違って見えるため注意が必要になります。

【POINT②】カラーシュミレーションを活用する
「カラーシュミレーション」とは、専用のソフトを使用し自宅の写真を加工することで、実際に塗装後の配色イメージを再現することを言います。
カラーシュミレーション使用前
カラーシュミレーション使用後
百聞は一見に如かず…、カラーシュミレーションソフトを使用することで、塗装後の住宅の姿を視覚化することが可能になるのです。
「イメージ」ではなく「実在する塗料色」で作成して貰う
カラーシュミレーションソフトにはネット上で無料で使用できるものから、30〜40万円以上するような高価なものまで、様々なソフトが存在しますが、無料で使用できるサービスや安物のカラーシュミレーションソフトは配色の精度に問題がある場合が多いです。
逆に、塗装業者が使用するプロ用のカラーシュミレーションソフトが優れている点は、実際に塗料メーカーで製造しているカラーを使用してシュミレーションを作成することが可能な点です。
例えば、先ほど掲載した鈴木様邸の写真で作成したこのシュミレーションは、1階の黄色は「日本ペイント ND-174」階の白は、2階の白色は「日本ペイント ND-010」という色番号で作成しています。
実在する色が使えるということは、このようにシュミレーション写真と大きめな見本板と見比べながら、シュミレーション結果の精度を確認することが可能になります。

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【POINT③】実際の塗料色を確認する
見本帳以外の大きなサンプルで確認しよう
室内と屋外でも見え方が変わるので注意
室内
屋外
外壁塗装の色選びのコツまとめ
- 小さな見本でみる色と、外壁全体に大きく塗られた色とでは、同じ色でも見え方が違うため注意が必要
- 塗装業者は専用ソフトを使用し、自宅の写真を加工して実在する塗料色で塗装後の姿をシュミレーションすることができる
- シュミレーション写真と大きな見本板があれば、具体的に塗装後の自宅の姿を想定することが可能になる
